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ESS2011で優秀論文賞を受賞しました。

2011/10/22 22:24 に Yutaka Matsubara が投稿
2011年11月19日(水)~21日(金)に、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で、ESS2011(組込みシステムシンポジウム2011)が開催されました。
私たちは、schesimに関する、以下の研究論文を発表し優秀論文賞を受賞しました。

「リアルタイムアプリケーション向けタスク処理定義可能なスケジューリングシミュレータ」
佐野 泰正,松原 豊,本田 晋也,高田 広章(名古屋大学)

この研究論文は、SWEST13で発表したポスターの内容に対して詳細な考察を追加し、論文としてまとめたものです。

schesimの特徴の1つに挙げている「柔軟なアプリケーションモデル」により、実機に近いシミュレーションを実現できることを示すために、過去に提案されたスケジューリングシミュレータで採用されている主なアプリケーションモデル2つ(シンプルモデルとRTSIMモデル)と、schesimのアプリケーションモデル(schesimモデル)を用いて同じエンジン制御アプリケーションのモデルを作成し、これら3つのモデルを使ったシミュレーション結果と、実機(正確にはISS)での動作とでタスクの応答時間にどれくらい差が生じるのかを定量的に評価しました。

その結果、シンプルモデルとRTSIMモデルの誤差はそれぞれ25.7%と25.2%になったのに対して、schesimは10.5%(分散5μs^2の実行時間変動などもモデルに反映すると9.6%になる)まで抑えることができることを示しました。

また、論文には含まれていませんが、タスク切替え時間などのOSのオーバヘッドをモデルに含めることで、5.5%まで誤差を小さくできたという実験結果も出ています。
どの程度まで誤差を小さくすれば良いかは、利用者がシミュレーション結果に求める精度やモデル作成の労力などを加味して決めることになります。

論文の内容にご興味をお持ちの方は、ダウンロードページからダウンロードできますので、ぜひご一読ください。
また、モデル化の対象となるアプリケーションを募集していますので、良い題材をお持ちの方はぜひお知らせください。
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